U-L7コンテストの概要
U-L7コンテストとは、ITインフラにおける「構築・運用」を競うコンテストです。コンテスト名は、ネットワークにおけるOSI参照モデルのL7未満全てを触る事から、「Under Layer 7」に由来しています。
U-L7コンテストの目的は?
現在では、ITにおけるインフラ技術は当たり前の存在となりました。
インフラエンジニアはその当たり前を提供するべく日夜、技術の発展に貢献し続けています。
しかし、利用者が直接目に触れる様なサービスアプリケーションとは異なり、ITインフラは直接目にする機会が少ないというのが現在の状況です。そのため、インフラエンジニアを志す人材数はどうしてもサービスアプリケーションに携わるエンジニアよりも過少である傾向にあります。
U-L7コンテストは、この様な状況を鑑みて、今までITインフラに触れる機会があまりなかった学生等に対して、インフラを構築・運用を体験させることによってITインフラに興味を持ってもらい、業界のエンジニア同士での交流を深めていくことで、インフラエンジニアの人材不足を解決する事を目的としています。
競技の概要
競技は2日間開催し、1日目に構築・2日目に運用の技術を競う。
構築フェーズ
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配布された仕様書に従ってシステム構築
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構築したシステムについてどの様な障害が起こるかをチームで予測し、監視システムを構築
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構築確認用スクリプトを実行
▷ 速さや正確さで評価
運用フェーズ
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発生した障害を検知する様に監視設定
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競技途中で要件の変更が起こり、システムを止めない様に対応
▷ 障害の検知率やサービスの稼働率で評価
U-L7コンテストでは、渡された仕様書通りにシステムを構築してもらうのと共に、障害が発生しそうな部分を予測し、監視システムを構築します。障害が発生しても、監視が十分でないと障害が発見が出来ない可能性があるなど、実運用に近い様な設計となっています。
想定される問題(構築フェーズ)
- 実機を用いたネットワーク配線
- VRRPやOSPF等のプロトコルを使ったネットワークの構築
- VMのプロヴィジョニング
- DNSやproxy等の各種サーバーの構築